マーケティング・オートメーションツールの「Mautic」とは?何が出来る?


こんにちは。Webloco代表兼Webマーケターのヤブです。

今回は、最近少しずつ知名度が上がってきている、マーケティング・オートメーションツールの「Mautic」について、簡単にご紹介したいと思います。

Mauticとはなんぞや?どんな事が出来るの?google アナリティクスと何が違うのと言ったことをご紹介出来たらと思います。

Mauticとは?

Mautic(マウティック)とは、MA(マーケティング・オートメーション)ツールの1つで、オープンソースであり、誰でも無料で使えるソフトウェアです。

見込み客を、Mautic独自の指標(ポイント)で可視化して分析や管理する事が出来ます。
そして、見込み客の状況(ポイント)に応じて、自動でメールを送る事が出来、送ったメールの開封状況も管理画面から見ることが可能。

Mauticの特徴1:オープンソース

冒頭でも紹介しましたが、オープンソースであり、誰でも無料で使えることが一番の特徴です。

最近認知度が高くなって聞いたMAツールですが、他の物はそこそこ高額で、個人や小規模の会社には、ハードルが高いものでした。

Mauticの特徴2:オンプレミス型

オンプレミス型(自社導入型)とクラウド型のどちらでも利用する事が可能です。

多くのMAツールは、クラウド型が主流ですが、Mauticは、オンプレミス型(自社管理のサーバー(レンタルサーバーでも可)にインストール)で運用する事が可能。

個人情報をクラウド上で管理する事に抵抗がある企業も、オンプレミス型したら、すべて自社内で管理する事が可能です。

※クラウド型の場合は、一定の条件を超えると有料になります。

Mauticの特徴3:ワードプレスなどと連携可能

ワードプレスやその他主要なオープンソースとの連携が容易です。ワードプレスでは、すでに連携用のプラグインも出ている為、簡単に連携する事が出来ます。

Mautic自体もオープンソースなので、他のオープンソースとの相性も良いかもしれませんね。

Mauticの主な機能

まだ、使い始めたばかりで少ししか把握していないため、分かっている部分だけご紹介します。

見込み客(Lead)の管理・分析

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サイトに訪れたユーザーの動向(軌跡)が、ユーザー単位で閲覧できます。

(例えば
・○月○日に初めてホームページに訪れて、AページとBページを閲覧して離脱。
・3日後に、再度トップページに訪れて、BページとCページを閲覧した後、お問合せフォーム入力

FORM作成・管理機能

お問い合わせフォームやメルマガ登録フォームなどの入力フォームを作成して管理する事が可能です。

Mautic上で作成したフォームを、連携したホームページに設置する事で、通常のフォームとして機能する他、見込み客の情報を、Mautic上に送信する事が出来ます。

ポイント付与(重み付け)

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サイトに訪れたユーザーに対してポイントを付与する事が出来、重みを付けることで、ユーザーの重要度を可視化可能。

(例えば
・お問合せフォームを入力したユーザーは50ポイント付与
・Aページを閲覧してくれたユーザーは30ポイント付与
・販促メールを見てくれたユーザーは20ポイント付与
etc

キャンペーン機能で自動化

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Mauticのキャンペーン機能を使えば、こちらが描いたストーリー通りに自動でユーザーにステップメールを送るなどの処理をしてくれます。

(例えば
・ユーザーの行動:お問合せフォームを登録
・Mautic:ポイントを50ポイント付与
・Mautic:自動返信メール(ありがとうメール)を送る
・ユーザーの行動:メールを開封
・Mautic:ポイントを30ポイント付与
・Mautic:1日置いて、○○メールを送信
etc

googleアナリティクとの違い

google アナリティクスは、Webサイトのアクセス解析ツールである為、そもそもMAツールのMauticとは用途が違います。その為、まったく別物かもしれません。

ただ、Mauticにもアクセス解析的な機能は備わっており、アナリティクスと重なるところはあります。

一番の違いは、googleアナリティクスは、サイト全体の解析、ページ単位の良し悪しを判断するのに向いているのに対して、Mauticは、ユーザー単位の解析用途に向いている事だと思います。

その為、今後のWebマーケティングは、googleアナリティクスの様なアクセス解析ツールと、Mauticの様なユーザー解析ツールを併用して、お互いの足りない機能を補完しながら運用する体制が主流になるかもしれません。