ホームページ制作費用ってなんでこんなに高いの?

制作会社に見積を依頼したら、想定以上の金額を提示されて驚いた経験もあるかもしれません。

見積書には、費用の内訳が掛かれているものもあるかもしれませんが、気になるのは、その費用の算出方法だと思います。

今回も同業者の立場で、ホームページ制作に掛かる費用がどのように算出されているか?その裏側をお話ししたいと思います。

今回ご紹介する内容は、弊社および、同業者との話などを元にしており、全ての制作会社がここで紹介する仕組みではない事を始めにお断ります。

 

ホームページ制作費用の計算式

言わずもがなですが、ホームページ制作費用の計算式はいたってシンプルです。

制作に掛かる工数 × 制作単価 = ホームページ制作費用

では、この「工数」と「単価」はどのように求められているのでしょうか?それを紐解いてみたいと思います。

 

ホームページ制作に掛かる工数

ホームページが出来上がるまでには、多くの工程があり、その分多くの工数(手間、時間)がかかります。以下に、ホームページ制作の主な工程をご紹介します。

主な制作工程

・打ち合わせ、ヒアリング

・提案書、見積書作成

・ホームページの要件定義・基本設計

・ホームページの見た目のデザイン制作

・コンテンツの作成・写真などの撮影

・ホームページを公開するサーバーの構築

・ホームページのコーディング作業

・ホームページの修正・調整

・ホームページ動作チェック

上記には含めていませんが、サイトの規模や制作会社によっては、事前に市場調査(マーケティング・リサーチ)を行う場合もあります。

また、ホームページを制作するには、付帯的な作業もあり、それももちろん手間になります。

 

制作に掛かる付帯業務

・クライアントとの打ち合わせ、メールのやり取り

・チーム内でのコミュニケーション(複数人で行う場合)

・プロジェクトの進捗管理

・ドキュメント類の作成

 

ホームページ制作に掛かる工数の算出

ホームページ制作の原価の大半は人件費になる為、ホームページ制作にどれだけの工数を見込むかにかかってきます。

工数を見込む作業は、多くのプロジェクトを経験してきたプロジェクトマネージャーでも毎回頭を悩ますところです。

ある程度正確に工数を見込むには、多くの経験が必要で、プロジェクトに関わるメンバーのスキルも把握しておかなければいけません。

自分の経験を踏まえ、定義された要件と、プロジェクトメンバーのスキルを考慮して、工程毎の見込み工数を算出します。

また、ホームページ制作に掛かる見込み工数に、1割~2割程度の付帯作業を上乗せする事が多いと思います。

こうして、ホームページ制作に掛かる工数が算出されますが、工数算出のプロセスは、プロジェクトマネージャーの裁量(スキルや考え方)によって大きく変わってきます。

 

ホームページ制作の単価の算出例

制作の単価とは、一人が1日(8h)または、1h作業した場合、「¥何円」とするかという事です。

この単価も制作会社によって大きく変わります。

一般的には、1人日(8h)¥40,000~(1h¥5,000~)というのをよく見ます。

これらの単価はどのように算出されているのでしょうか?

1h¥5,000って取り過ぎじゃないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、会社としてはそうでもないと思います。

 

1.制作に関わる人件費

通常、年収400万程度の正社員の時給は、¥2,000~2,500になります。また、人を雇うという事は、給料以外にいろんなコストがかかります。

少なく見積もっても、時給の1.5倍 ¥3,000~¥3,500程度は掛かると思います。これが制作における人件費です。

 

2.制作以外の経費(販促費・営業部隊)

ホームページ制作を受注するまでに、まったくの販促費を掛けていない制作会社はほとんどないでしょう。最低でも自社のホームぺージを持っているはずです。

また、ホームページだけ集客が出来ない場合は、お金を出して、有料広告を出稿しているかもしれません。

さらに、営業部隊を会社に持っている場合、ここで多くのコストが発生する事になります。

これらの販促費、営業部隊の人件費も上乗せされます。

¥3,500~¥4,000(営業部隊がある場合は、もっと跳ね上がるでしょう)

 

3.制作以外の経費(固定費)

制作会社も、少し規模が大きくなって、組織になれば、制作スタッフだけでなり立つことは基本ありません。人事や総務などサポートするスタッフも必要となります。

また、仕事をするには、働く為の場所(オフィスの賃料)が必要で、パソコンの機材、その他いろいろなコストが掛かります。

これらの会社の固定費も上乗せされます。

恐らく、この時点で、¥4,000~にはなっていますでしょう。これが、会社にとっての必要経費になります。これより安い単価で受けると、赤字と言う事になります。

 

4.会社の利益(粗利)

そして、会社は利益を上げなければ行けない組織です。その為、必要経費に「+粗利(利益)」を載せる形になります。

粗利をどれだけとるかも会社や社長の方針によってさまざまです。薄利多売で良いと思っていれば、10%くらいかもしれません。ある程度利益を取りたいと思っていれば、30%の粗利を載せるかもしれません。

以上のことより、単価¥5,000というのは、決して高すぎる単価ではなく、会社が存続し、且つ、利益を上げる為には必要な単価とみる事が出来ます。

 

ホームページ制作費用の内訳のまとめ

以上の事を踏まえ、少しはホームページ制作の裏側をご理解いただけたと思います。

依頼する側は、今回の記事を元に、少しでも安く依頼する方法を考えてもらえれば良いと思います。

同業者の意見を申し上げますと、営業部隊がある会社と規模の大きな会社は、制作単価が高くなる可能性があるという事。そして、デザインにこだわると、制作工数が多くなるという事です。

以上「同業者が語るホームページ制作費用の裏側。制作費用の内訳」のご紹介でした。

 

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