値段の伝え方を工夫しよう


値段は、一番分かりやすいキャッチコピー

商品を購入してもらう為に、あの手この手を使って、お客様に魅力を伝えたりしています。

「この商品を買えばこんないいことがありますよ」だったり、写真や動画を載せて、商品のデザインやすばらしさを最大限伝える努力をされている方もいらっしゃると思います。

こう言った努力は必ず必要ですし、上手にやれば大きな効果を生み出すでしょう。

ただ、売り手側がどんなに一生懸命伝えても、同じ事を伝えても、受け取る側の解釈は、その人の立場や価値観によって大きく左右されます。

その反面、値段、価格と言うのは、誰がどのような立場であっても、全ての人に平等に伝わります。(のはずです)もちろん、人それぞれ¥10000円の重みは違うかもしれませんが、社会的な¥10000円の価値は変わりません。

そして、値段や金額は、購入を決める際に多くの人が最も大事にしている要素です。その為、この金額の伝え方次第で、商品の売れ行きも大きく変わってきます。

金額をどのように伝えたらよいか?

じゃ、金額をどのように伝えたら、お客様にお得感を感じてもらえるか?魅力を感じてもらえるか?そのあたりが難しい所です。

値段の表記の工夫は、新聞の折り込みチラシを見ると参考になる事が多くあります。

皆さんも良く目にしていると思いますが、「¥999」「¥1,980」と言った表記ですね。もし、上記の金額が、「¥1,000」「¥2,000」だと、1円~20円しか違わないのに、なんだかとてもお得に感じる値段設定です。

これは、表記の方法と言うよりは、値付けの方法かもしれませんが、心理的にお得と感じさせる効果は十分にあると思います。

また、少し高めの値段やサービスをよりお手ごろな金額に思わせる工夫として、分割表記が良く使われています。

例えば、健康食品約2か月分の値段が¥6,000だとした場合、値段だけ見るとちょっとお高いと思われるかもしれませんが、これを「100円/1日」で健康になれる。と言ったような表記になるだけで、本体の値段は変わらないのに、なんだか身近な金額になったと錯覚する人もいると思います。

これが数字のマジックであり、分割して表記するメリットでもあります。

例えば、物としてはかなり高額な部類の「車」でも、少し前から、分割で買えば、「月9800で○○に乗れる」的な謳い文句の広告をよく目にします。

実際にトータルで払う金額は、100万を超えたりするのですが、毎月の金額だけ見ると、手が届きそうと思わせるところが上手ですね。

上記はほんの1例ですが、当たり前の様に金額をただ表示するだけでなく、この様に工夫するだけで、売上が変わってくる場合があります。いろいろ創意工夫して、自社だけの最適な値段表記を見つけてください。

今の値段表記を疑ってみよう