コンテンツマーケティングで集客する為のコンテンツの作り方・考え方


コンテンツマーケティングをする為には、沢山のコンテンツが必要になります。ただ、このコンテンツを作成する事がとても大変で一番のハードルになります。

沢山のコンテンツを作成するだけでも大変ですが、誰も必要としないコンテンツや、どこでも手に入るような価値の薄いコンテンツでは、思ったような効果は期待できません。

その為、ターゲットのニーズを満たす、オリジナルで良質なコンテンツを出来るだけ多く作成する事が、コンテンツマーケティング成功の秘訣です。

 

1.コンテンツマーケティングの目的の設定

コンテンツマーケティングを始めようとすると、直ぐに「どんなコンテンツを作ろう」という言う話になりがちですが、その前に、もっとも大事なことを決めないといけません。

それは、コンテンツマーケティングをする目的と戦略です。ここで言う目的とは、「何のためにコンテンツマーケティングをするか?」です。

ここで、「売り上げアップの為だろ。」と思われるかもしれませんが、これは目的としては間違いではありませんが、適切でもありません。

目的として売上アップは当たり前

なぜ適切ではないのでしょうか?それは、通常の企業において、「売り上げアップ」、「利益アップ」と言うのは、「当たり前」だからです。

あまりにも「当たり前」過ぎて、目的として設定するまでもないからです。ここで言う目的とは、もう少し踏み込んだ目的になります。

明確な目的の設定の例

例えば、売上アップをする為には、弊社の商品をもっと多くのユーザーに認知してもらう必要がある。だから、コンテンツマーケティングの目的は「認知度アップの為」と設定する事が出来ます。

他の例で言えば、弊社の商品の認知度はそこそこある。だけどもっと売上を伸ばすには、商品の魅力を正しく理解してもらう必要があるだろう。だから、コンテンツマーケティングの目的は「商品価値の正しい訴求の為」と設定する事が出来ます。

この様に、目的を明確に設定する事で、どんなコンテンツを用意すれば良いか、その方向性も明確になってきます。

 

2.コンテンツを届けるターゲット(ユーザー)の定義

コンテンツマーケティングを始める上で、もう一つ大事なことはターゲットの明確な定義です。要するに、誰にそのコンテンツを見てもらうか?届けるか?です。

弊社のお客様で、「貴社のターゲットは誰ですか?」と聞くと、「20代、30代の女性」とか、「〇〇にお住いの男性」とか、「インターネットを利用している人」と言った回答を頂きます。

こういった定義は、間違っていないかもしれませんが、十分でもないかと思います。なぜなら、「ふわっとしている」または、「漠然としている」からです。

また、趣味趣向が多様化した社会では、「年代」「地名」「性別」と言った属性値だけのセグメント分けは、あまり効果が発揮されなくなってきました。

ニーズによるセグメントでターゲットを定義する

その為、ニーズによってターゲットをセグメント化する事の方が、今の多様化した社会にはあっていると思います。

ニーズによって分けるとは、主に「困っている事」、「必要と感じている事」を洗い出してみる良いと思います。

例えば、「腰痛・肩こりで困っている人」「なかなか寝付けない人」「偏差値を10以上上げたいと思っている人」などです。

ニーズから具体的なターゲット像(ペルソナ)を想像してみる

ニーズによるセグメントを行ったら、そこからより具体的なターゲット像をイメージしてみます。俗にいうペルソナの設定になります。

ターゲット像を想像する方法はいろいろあるかもしれませんが、私は「〇〇で困っている人ってどんな人?」と何度も自問自答してみる事が、簡単な方法だと思っています。

例えば、「〇〇で困っている人はどんな人?」と言う問いに、「おそらくそれは、男性だよな。」とか、「40歳以上の年齢はいってるな」とか、「趣味でゴルフとかやりそうだな」とか、「独身だよな」と回答していきます。

そうすると、最終的にかなり具体的なターゲット像が出来上がります。

 

3.コンテンツを考える上で意識するべき3つの要素

コンテンツを考える上で「専門性」「網羅性」「信頼性」の3つの要素を意識する必要があります。

そして、これから作成するコンテンツには、3つの要素の内、1つ以上の要素を意識して作成する事で、ユーザーからも検索エンジンからも評価されるコンテンツとなる可能性が高く成ります。

コンテンツの専門性

ある一つのテーマに対して、より深く突っ込んで解説していて、他ではなかなか得られない専門的な内容のコンテンツは専門性が高いコンテンツであると言えます。

コンテンツの網羅性

ある1つのテーマに対して、幅広く解説していて、他のページを見なくても、このコンテンツを見ただけで、大体の情報が網羅的に取得が出来るコンテンツは網羅性が高いコンテンツであると言えます。

コンテンツの信頼性

世間一般的に著名で、信頼のおける人物が発信、作成したコンテンツもしくは、信頼のおける情報源を基に作成されたコンテンツは信頼性が高いコンテンツであると言えます。

 

4.コンテンツを伝える媒体を把握する

コンテンツと言っても、それを伝える為の媒体はいろんな種類があります。ぱっと最初に思い浮かぶのは、テキスト(文章、記事)だと思います。その次に、写真や動画も良く使われています。

基本は文章(記事)になるかもしれませんが、文章を書くのが苦手なら、必ずしも記事にする必要はありません。

動画を生業にしているユーチューバーは、大きな影響力を与えていますし、写真がメインのインスタグラムでも、大きな影響力を持っている人がいます。

自分の得意な媒体で勝負すればよいかと思います。

主なコンテンツを伝える為の媒体(Web上)

  • テキスト(文章、記事)
  • 画像(写真、イラスト、漫画)
  • 動画
  • 生配信(ライブ)
  • 音楽、音声
  • ゲーム
  • アプリ(デモも含む)

自身が得意かどうかにもよりますが、媒体にもコンテンツとの相性がある為、コンテンツに合わせて、適切に媒体を選ぶと良いでしょう。

 

コンテンツ作りに欠かせないネタ集め

コンテンツを作成し始めると、遅かれ早かれ必ずぶちあがるのが、コンテンツのネタ切れです。

もし、コンテンツを作成する担当になったら、いろんな物にアンテナを張り巡らして、いろんな情報が入ってくる様に努力すべきでしょう。

また、各々「ネタ帳」的な物を作っておいて、思いついたときに、メモする事はしておいた方が良いでしょう。

ユーザーにとって貴重なネタは意外に社内に眠っている

外から入ってくる情報に敏感になる事は大事ですが、実は社内にもお宝の様なネタは眠っています。

例えば、定期的にお客様からメールでお問い合わせがある場合、ルーチンで返信しているかもしれませんが、そういったお客様からの質問とその返答は、「FAQ」のネタとして使えます。

また、社内で社会貢献に取り組んでいるのでしたら、その取り組みの内容もネタに出来ます。

会社の特徴を活かして、「〇〇専門会社だから分かる。〇〇のメンテナンス方法」と言った情報も、ターゲットからしたら、役に立つ情報かもしれません。

使えそうに無いネタも目の付け所次第

こんなネタなんか役に立つかなと思っても、意外に必要としている人もいます。

実際の事例としては、「ANAのCAさんがどうやって髪をまとめているか」をテーマにした動画を公開したところ、大きな反響があったようです。

他には、「社員が良く訪れるランチの美味しい店」を紹介して、多くのアクセス数を稼ぐ事例もあります。

要は目の付け所次第という事です。

 

コンテンツ作り方・考え方のまとめ

私の愛読書である「インバウンドマーケティング」では、多くのお客様からコンテンツを見られたいならば、「突き抜けたコンテンツが必要」と書いてありました。

「突き抜けるコンテンツ」とは、冒頭でも記載した、「ターゲットのニーズを満たすオリジナルで良質なコンテンツ」を一言で表した良い表現だと思います。

とは言え、「突き抜けるコンテンツ」の作成は簡単ではないと思います。ただ、これが出来る会社は、コンテンツマーケティングでは成功する確率が高いですし、最終的には、売上アップにも貢献する事になるでしょう。

 

以上「コンテンツマーケティングで集客する為のコンテンツの作り方・考え方」をご紹介しました。