こんにちは。Webloco代表兼Webマーケターのヤブです。
中小企業のお客様が、自社でマーケティング・オートメーションを始めようと、「マーケティング・オートメーション」関連の参考書を読んで勉強する方は多いと思います。
そこで感じるのは、参考書に記載されている導入事例は、どれも大企業、一流企業のものばかり。何冊かマーケティング・オートメーションの参考書を読んだ限り、私の主観で中小企業と感じたものは1つもありませんでした。
どうせなら、自社のビジネスモデルや規模に近い導入事例を参考にしたい物ですが、なかなかそうはいかないのが現状です。
何故、参考書などで中小企業の事例が少ないのか?
下記にご紹介するのはあくまで私の仮説によるものです。
マーケティング・オートメーションの導入に至っていない
そもそも中小企業でマーケティング・オートメーションを導入するところまで至っていない。というのが考えられます。
もともとマーケティング・オートメーションは大企業の為のシステムだという考えがあり、導入すら検討していない。もしくは、少し検討したが、コストとリターンとの折り合いがつかず断念と言った事が考えられます。
マーケティング・オートメーションを導入したが成功に至っていない
導入をしてみたものの、まだ成功していない。もしくは、失敗の結論を出して、既に撤退してしまったとうケースも考えられます。
導入事例が公になっていない。
中小企業でマーケティング・オートメーションを導入して成功している会社はあると思います。ただ、公になっていないだけだと思います。
成功ノウハウとは、会社にとっての財産、資産になるので、それを公に公開したくないというのは十分考えられます。
本のネタとして、大企業を紹介した方が売れる
マーケティング・オートメーションの参考書では、「大企業に導入して、こんなすごいシステムの構築をしたよ」と言ったネタの方が、コンテンツとして説得力や面白みがまし、本のコンテンツのボリュームも取れる。
その為、中小企業の導入事例も数多くあるけど、大企業のネタを優先して紹介していると考えることが出来ます。
中小企業でマーケティング・オートメーションの成功は難しいのか?
「導入」と「成功」の間にあるギャップ
最初にお伝えしておきたい事は、「マーケティング・オートメーションの導入」と「マーケティング・オートメーションの成功」は別ものと思っていただきたいという事です。
「マーケティング・オートメーションの導入」は、学校で言えば「入学」にあたります。「マーケティング・オートメーションの成功」は、学校で言えば「卒業」にあたります。
特にアメリカの大学に置き換えて頂きたいのですが、アメリカの一流大学は、入学自体はそこまで難しくないといわれています。ただ、卒業はめちゃくちゃ難しいと。日本の大学は、その逆ですね。
要するに、「導入」と「成功」には、大きなギャップがあるという事です。
資産力・人材・見込み客の数の差
大企業と中小企業の大きな違いは、「資産力」「人材」「見込み客の数」です。
マーケティング・オートメーションは、ある程度長期的に運用していかなければならず、運用には、マーケティングのスキルを持っている人材が必要です。
そして、育てていく為の見込み客が必要です。一端システム化してしまえば、見込み客の数(分母)が多い方が、費用対効果が高く成ります。
やはり、どれをとっても大企業の方が有利である事に変わりありません。
中小企業がマーケティング・オートメーションを導入する理由はあるか?
前節より、やはりマーケティング・オートメーションは大企業の為のシステムで、中小企業が頑張って導入する必要はないのでは。と思うかもしれません。
ただ、中小企業でも、下記の条件を満たしていれば、十分導入する理由はあります。
しっかりとしたWebサイトがある事
放置状態の見込み客情報がある事
営業マンの仕事量が多く残業が頻発している事
マーケティング・オートメーションの運用人材を確保出来る事
MMAでマーケティング・オートメーションのハードルを下げる
下記の記事でもご紹介しましたが、マーケティング・オートメーションのハードルを自社のビジネスモデルや、規模に合わせて下げる事で、中小企業でもマーケティング・オートメーションの成功を実現しやすくなります。
弊社では、ハードルを下げたマーケティング・オートメーションをMMA(マーケティング・マイクロ・オートメーション)と定義しています。
これにより、基本、どんな規模の会社でもマーケティング・オートメーションの導入が可能になります。
以上「マーケティング・オートメーションの参考書に中小企業向けの導入事例が少ない件」のご紹介でした。