マーケティングリサーチ勉強会の失敗事例の振り返り(考察、反省)

皆さん、こんにちは。
リアルカスタマージャーニーの管理人兼マーケターの大藪です。

2023年2月9日(木)に「消費者ニーズを理解するためのマーケティングリサーチ勉強会」を初開催する予定でしたが、恥ずかしながら、参加者の応募が無かった為、中止となりました。

今回は、この失敗事例を振り返り(考察、反省して)、今後の開催に活かしてきたいと思います。

今回の失敗原因の仮説を立てる

まず最初に「マーケティングリサーチ勉強会」に応募者がいなかった原因の仮説を立てたいと思います。

  • マーケティングリサーチ勉強会の認知が出来ていなかった
  • 認知はされたが、興味・関心を持った人はいなった
  • 興味・関心を持った人はいたが、対面開催が良かった
  • 興味・関心を持った人はいたが、日時が合わなかった

まず、ざっくりと思いつく仮説は上記の通りとなります。次は、この仮説が正しいかどうか、検証していきたいと思います。

マーケティングリサーチ勉強会の認知が出来ていなかった

まず、一番可能性が高い仮説として「マーケティングリサーチ勉強会」の認知不足です。

今回、勉強会の告知を「こくちーず」というイベント・セミナーの告知サービスを利用しました。そして、勉強会詳細ページに、Googleアナリティクスのトラッキングコードを設置して、どれくらいの閲覧があったかを計測出来る様にしました。その結果が以下になります。

こくちーずで公開したのは、1月10日でしたが、アナリティクスのトラッキングコードを設置したのは、19日からなので、それ以降のアクセス数になります。

もしかしたら、公開から数日は、それなりにアクセスがあったかもしれませんが、そこをトラッキング出来ていなかったのは残念です。

22日、23日に、大きなアクセスの山がありますが、このアクセスのほとんどは、関係者(身内)のアクセスの為、実際のアクセス数は、数件という事になります。これはもう「詰み」のレベルです。

この事より、応募者がいなかった原因の最大の要因は「認知不足」という事がほぼ決定づけられました。

認知不足の原因を洗い出す

次に、何故認知不足になったのかを、もっと深掘りしてみる。

  • 「こくちーず」の告知ポータルサイトとしてのアクセス数が少ない
  • イベント一覧ページに競合のイベントが沢山あって埋もれてしまっている
  • イベント一覧ページで認知されても興味を持ってもらえない(詳細ページをクリックされない)
  • 検索エンジンで詳細ページが上位表示されていない
  • マーケティングリサーチ勉強会を探している人、参加したい人がいない

ざっくり上記の様な原因が考えられます。では、1つずつ考えていきましょう。

「こくちーず」の告知ポータルサイトとしてのアクセス数が少ない

これに関しては、正直調べても分からない為、「不明」となります。

イベント一覧ページに競合のイベントが沢山あって埋もれてしまっている

2月22日の時点で、ジャンルを「マーケティング」に絞って検索したところ、「5446件」のイベントが表示されました。また、当勉強会は、オンライン開催の為、オンラインに絞っても「4865件」のイベントがあります。

ものすごい競合の数と言えるでしょう。

ちなみに、開催日の2月9日に絞って検索してみると「63件」でした。日付まで絞ると、競合の数はかなり絞られますが、2ページまで遷移しないと、当勉強会の情報は一覧に表示されませんでした。(1ページ40件表示で、当勉強会は42番目に表示)

検索エンジンでも、2ページ目になると、極端にクリック数は減ると言われていますが、こくちーずでも同様と言えるでしょう。

イベント一覧ページで認知されても興味を持ってもらえない(詳細ページをクリックされない)

次に、以下の画像は「こくちーず」の一覧に表示された当勉強会の情報(赤枠のエリア)です。

仮に2ページ目まで見てくれたとして、この勉強会の告知を見て、どれだけの人が興味を示してくれるか?そこは実際のユーザーに聞いてみないと分かりませんが、前後のイベントと比べると、「勉強会のタイトル」に関しては、ちょっとインパクトに欠けるのは否めないかもしれません。

これに関しては、いろんな人に、ヒアリングしてみたいと思います。

検索エンジンで詳細ページが上位表示されていない

Googleのシークレットモードで「マーケティングリサーチ勉強会」と検索したところ、自然検索では、4位に表示されています。

競合が少ないキーワードだからかもしれませんが、4位は意外に良いと感じました。「こくちーず」のSEO対策もなかなか捨てたもんではありませんね。

ちなみに、検索する人がどれくらいいるかはわかりませんが、他のキーワード「消費者ニーズ 勉強会」では、1位表示になっています。

マーケティングリサーチ勉強会を探している人、参加したい人がいない

実際、世の中に「マーケティングリサーチ勉強会」に参加したいという人がどれくらいいるのでしょうか?

私自身は、そう言った勉強会に参加したいと思いますし、マーケティングリサーチについて、もっと勉強したいと思ったので、勉強会というイベントを開催するに至りました。

まず、探している人がどれくらいいるかを調べる方法として、検索ボリュームを調べる方法があります。

正確性や精度は分かりませんが「aramakijake」という検索数予測ツールを使ってみます。

「マーケティングリサーチ勉強会」の検索ボリューム

「データが見つかりません」という結果に。検索ボリュームが少ない為、データが取得出来ないという解釈で良いと思います。どれくらい少ないかは分かりませんが、月間100もないかもしれません。

「マーケティングリサーチ」の検索ボリュームを調べる

データが無いと全く予想もできない為、一度「マーケティングリサーチ」での検索ボリュームを調べてみます。

上記の通り、「Google」と「Yahoo」を合わせて、3500件くらいのボリュームがある事が予想されます。

この中から、「マーケティングリサーチ 勉強会」という複合キーワードで検索している人を、ラッコキーワードという「サジェストキーワード」の調査ツールを使って、推測して見ます。

「マーケティングリサーチ」のサジェストキーワードを調べると、以下の様に沢山表示されます。

この中に、「勉強会」というキーワードがあれば、まだ複合キーワードとして使われる可能性はあります。

実際のところ、「勉強会」というキーワードはありませんでした。このことより、「マーケティングリサーチ 勉強会」と検索する人は、ほとんどいない事が予想されます。

ただ、この事から、「マーケティングリサーチについて勉強したいという人はほとんどいない」「マーケティングリサーチを勉強する場を探していない」と結論付けるのは、ちょっと短絡的かもしれません。

もしかしたら、別のキーワードを使っているかもしれません。これに関しても、一度マーケティングに興味があるユーザーに直接話を聞いてみてから、結論付けたいと思います。

マーケティングリサーチ勉強会の失敗事例の振り返り(考察、反省)のまとめ

今回は、「マーケティングリサーチ勉強会」に何故、参加者の応募が無かったかを、仮説を元に、検証をしてみました。

その中で、仮説が立証されて、確実な事は、以下になります。

「マーケティングリサーチ勉強会」の認知不足

また、上記の課題「認知不足」の原因を因数分解してみたところ以下の事が確実に言えます。

  • 「マーケティングリサーチ勉強会」と検索する人はほぼいない
  • 「こくちーず」上で埋もれて発見されていない

そして、今回の考察では、仮説の検証が出来ていませんが、「マーケティングリサーチの勉強会にニーズがあるのか?」を知る必要があります。

その為には、以下の様な事を、マーケティングに興味があるユーザーに聞いてみる必要があります。

  • マーケティングリサーチを勉強したい人はいるのか?
  • 勉強する人が本やWeb以外で勉強するとしたらどんな方法を取るのか?

回答結果によっては、「勉強会の方法を変える」「イベント名を変える」「こくちーず以外でも告知する」と言った方法が考えられます。

失敗の最大の要因は、自分をペルソナに設定した事

今回のマーケティングリサーチ勉強は、「自分なら○○する」という前提で計画を立てました。

要は、自分を「ペルソナ」にしたのですが、世の中には、「自分」と同じ様な人は、ほとんどいないという事が今回の結果で分かりました。

とは言え、これはやってみないと分からない事ですし、失敗してもリスクはほとんどない為、今回の事は、良い勉強になったと思って、次につなげていきたいと思います。

 

以上「マーケティングリサーチ勉強会の失敗事例の振り返り(考察、反省)」をお送りしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。