皆さん、こんにちは。
リアルカスタマージャーニーの管理人兼マーケターの大藪です。
今回は、顧客調査・消費者ニーズの調査についてお話したいと思います。
顧客や消費者ニーズ把握の重要性
マーケティング用語には「マーケットイン」と「プロダクトアウト」という言葉があります。それぞれの意味はざっくり以下の様な解釈となります。
マーケットイン
消費者の要望を聞き、ニーズを理解して、消費者の求めているものを市場に出す事(=消費者ファースト)
プロダクトアウト
作り手の強みや技術、思いを元に、良いと思った商品を作り市場に出す事(=売り手ファースト)
上記の例より「マーケットイン」の考え方は、消費者ニーズの把握が何よりも大事となります。
では「プロダクトアウト」の場合、消費者ニーズの把握は必要ないかと言うと、そうとも限りません。私の解釈では「プロダクトアウト」は、商品やサービスの企画、開発、製造の時点では、売り手主導で進めて行きますが、販売フェーズ(市場に出して)からは、商品やサービスの良さを消費者に知ってもらい、そして、選ばれる為の対策が必要です。
その為には、「売り手目線の売り文句」ではなく、「消費者に響くメッセージ」で伝えなければならず、そう言ったメッセージを考える為には、顧客や消費者ニーズの把握が重要となります。
顧客調査や消費者ニーズの調査方法
顧客や消費者ニーズを把握する為にはどういう調査方法があるのでしょうか?一般的には「定量調査」と「定性調査」があります。
定量調査とは?
最終的に数値で比較出来たり統計的に分析する事を目的として、データを収集する調査方法です。
アンケート調査などが一般的です。
定量調査で得られる情報
・満足度(5段階評価など)
・使用している性別や年代の割合
・その商品をどこで知ったか?どこで買ったか?の割合
定性調査とは?
対象者に質問をして、その回答から、対象者の不満や欲求なを読み解く調査方法です。
ユーザーインタビュー、グループインタビューなどが一般的です。
定性調査で得られる情報
・なぜその商品・サービスを買ったか?なぜ買わなかったか?
・その商品・サービスの不満
・その商品・サービスが好きな理由
上記で説明した通り、「定量調査」と「定性調査」は得られるものが違う為、どちらが良いかというよりも、どういう情報を知りたいかによって、使い分けるのが一般的です。
新たな調査方法「リアル購買行動調査」
リアル購買行動調査とは?
当サイトが提唱している新たな調査方法で、顧客・消費者が実際に商品・サービスを認知して購買に至るまでの購買プロセスを1つにまとめたデータ「リアルカスタマージャーニー」を閲覧して、顧客・消費者ニーズを把握する調査方法です。
リアル購買行動調査で得られる情報
・どんな行動プロセスを経たか?
・なぜその行動を行ったか?
・行動を行った結果、どんな感情になったか?
・どこでその商品を知ったか?
・なぜその商品・サービスを買ったか?なぜ買わなかったか?
・競合商品は何か?何で迷ったか?
リアル購買行動調査の特徴
リアル購買行動調査の特徴は以下の2つです。
「行動」と「感情」の情報がセットになっている
「行動」と「感情」は密接に紐づいています。行動は感情からくるもので、行動の後には、感情が付いてきます。
ここをセットで読み解く事で、顧客・消費者ニーズの理解に繋がります。
行動の順番が情報として紐づいている
消費者には、「○○の行動をした後には、○○の行動をする」と言った、ある程度決まった行動パターンというものがあります。
「リアルカスタマージャーニー」では、消費者の購買行動が順番に連なっている為、いくつかの「リアルカスタマージャーニー」を調査する事で、消費者の購買行動パターンを理解する事が出来ます。
当サイト「リアルカスタマージャーニーデータベース」では、「リアル購買行動調査」が出来る数少ないデータとなっています。
「リアル購買行動調査」に興味がある方は、以下より詳細をご覧ください。
新たな調査方法「リアル購買行動調査」のまとめ
それぞれの調査方法には特徴があり、一長一短あります。
1つの調査方法で完璧に消費者ニーズを把握する事は困難なので、費用や時間に余裕がある場合は、複数の調査方法を組合わせて、消費者ニーズを把握すると良いと思います。
あまり、顧客・消費者ニーズの調査に費用や時間を掛けられない場合、調査の「目的」をしっかり決めて、目的に合った調査方法を選ぶことをおススメします。
以上「新たな顧客・消費者ニーズ調査方法「リアル購買行動調査」。定量調査や定性調査との違いは?」をお送りしました。
最後までお読み頂きありがとうございました。