皆さん、こんにちは。
リアルカスタマージャーニーの管理人兼マーケターの大藪です。
前回「マーケティングリサーチ勉強会の失敗事例の振り返り(考察、反省)」という記事を書きましたが、今回は、反省を活かして、参加者アップのプランを立ててみたいと思います。
「認知不足」を解決する為に
失敗事例の振り返りを通して、参加者が来なかった最大の要因は、イベントの「認知不足」という結論に至りました。
そして、何故「認知不足」になったのか?を調べて行ったところ、
「マーケティングリサーチ勉強会」のイベントページが見られていない
という事が最大の要因でした。
そして、何故「このページが見られていない」のか?と掘り下げていくと
- 「マーケティングリサーチ勉強会」と検索する人はほぼいない
- 「こくちーず」上で埋もれて発見されていない
というような事が分かりました。
また、『「マーケティングリサーチ勉強会」と検索する人はほぼいない』という事から、
- マーケティングリサーチを勉強したい人はいるのか?
- マーケティングリサーチを勉強したい人は、どんな方法で勉強したいのか?
という疑問が沸いてきた為、場合によっては、「マーケティングリサーチ勉強会」を開催する事自体、もう一度考える必要が出てきました。
ターゲットに直接聞いてみる
最初に戦略を立てた時、自分をペルソナと設定して、自分のニーズ=ターゲットのニーズとした結果、参加者が集まりませんでした。
その為、自分の常識や偏見は一切捨てて、ターゲットになるであろう人に、ヒアリングしてみる事にしました。
ターゲット(WHO)の設定
最初に、ヒアリングする対象者(ターゲット)を設定します。当初は、漠然と「マーケティングリサーチに興味がある方」としていましたが、以下の様にもう少し広げて設定する事とします。
- マーケティングに興味がある方
- マーケティングを勉強している方
- 仕事でマーケティングに携わっている方
ターゲットに何(WHAT)を聞くか?
次に、ターゲットに聞きたい事を考えます。私が現在知りたい事は、以下の内容です。
- マーケティングリサーチを勉強したい人はいるのか?
- マーケティングリサーチ勉強会というイベントがあったら参加してみたい?
- マーケティングリサーチを勉強したい人は、本やWeb以外でどんな方法で勉強したいのか?
どのように(HOW)聞くか?
ターゲットのニーズを調査する方法として、大きく分けて「定量調査」「定性調査」の2つの方法があります。
「定性調査」は「アンケート調査」などがあり、「定性調査」は「ユーザーインタビュー」などがあり、どちらも一長一短ある為、状況に応じて、どちらか、もしくは両方するのが望ましいのです。
私の場合、現在、マーケティングに興味がある方が集まるイベントの共同オーガナイザーという立場を利用させてもらい、「ユーザーインタビュー」「グループインタビュー」でニーズを探りたいと思います。
グループインタビューの結果
先日行われたWebマーケティング勉強会で、参加者の方に今回の事をインタビューしてみました。そこでいろんな意見が出ましたので、取り上げてみたいと思います。
マーケティングリサーチを勉強したい人はいるのか?
- 「マーケティングリサーチ」が何に繋がるかがイメージ出来ない。
- 勉強はしてみたい。
マーケティングリサーチ勉強会というイベントがあったら参加してみたい?
- 対面開催なら参加を検討するかも。
- 時間が合えば参加したい。
勉強したい人が本やWeb以外でどんな方法を取るのか?
- 有名な講師が登壇する有料セミナーなどに参加
上記の様な意見がありました。
また、追加で以下の様な事も聞いてみました。
何故、参加しようと思わなかった?
実は、2023年2月9日開催予定だった「マーケティングリサーチ勉強会」の事は、この勉強会でも告知しておりました。その時にいた方に参加者に、「何故、参加しようと思わなかった」かを聞いてみました。
- 「消費者ニーズを理解する」や「マーケティングリサーチ」というキーワードが漠然としていて、いまいち何をするのかが分からなかった。
- 勉強会の事を聞いた時は興味を持ったが、忙しい時期で、次の日には、忘れていた。
認知や参加者を増やす為にはどうすればよいと思いますか?
- 時期的に、たまたま検索する人や、参加したい人がいなかっただけで、もう少し中期スパンで、継続的にやる必要があるのでは。
- 勉強会のタイトルに、最近話題となっている固有名詞などを入れると、もっと見てくれる人が増えるのでは。
- 19時開催という時間帯が問題だったのではないか。本業でマーケティングリサーチやっている人は、会社の業務時間内で学びたいと思っているのではないか。
- 主催者や講師が、マーケティングリサーチ界隈で有名な人(知名度や権威がある人)なら集まるかもしれないのでは。
- 勉強会のタイトル「消費者ニーズを理解するマーケティングリサーチ勉強会」が最終的に何に繋がるかがイメージ出来ないのでは。
- 本当に勉強会を開催したいのであれば、最初は身内や知り合いにメールを送ってみれば良いのでは。
- すぐ忘れてしまう人用にリマインドメールなどで、ナーチャリングしてみると良いのでは。
- 現在のWebマーケティング勉強会は、知り合いから教えてもらった。
参加者アッププランの戦略策定
上記で、ターゲットからいろんな意見(声)を聞けたところで、これらを参考に、参加者アップの為の戦略を考えていきます。
前提条件(制約)の設定⇒有料広告を使わない
戦略を考える上で、最初に前提条件(制約)を設定します。これをしないと、有料広告を使ってプロモーションすればよいという事になるからです。
そして「マーケティングリサーチ勉強会」は無料のイベントです。その為、今回は原則、有料広告を使用しない事を前提(制約)とします。
目標設定(KGI)
戦略を作成する為に一番大事なのは目標(KGI)です。
最初に勉強会を企画した時は、特に、参加者数といった目標値を設定しないで、なんとなく開催出来たら良いかなと思っていましたが、今回はちゃんと目標(KGI)を設定しようと思います。
前回の参加者が「0人」という事で、目標値の設定がとても難しいのですが、身内以外で「1人」としたいと思います。
重要評価指標設定(KPI)
重要目標達成指標(KGI)に大きな影響を及ぼす、重要業績評価指標(KPI)を設定したいと思います。
今回、KGI達成の為に設定するKPIは、シンプルに、イベント詳細ページの「ページビュー数」と「コンバージョン率」としたいと思います。
KPI(ページビュー数)
前回では、イベント詳細ページの「ページビュー数」が8件という事で、散々な結果でしたが、最低50程度にはしたいと思います。
前回が「8件」に対して「50件」とは、増加率でみると「約600%」とかなり飛躍した目標値ですが、元々が少ない数字の為、挑戦したいと思います。
KPI(コンバージョン率)
次に、イベント申し込みのコンバージョン率ですが、KGIが「1件」という事で、50件のページビュー数で逆算すると、コンバージョン率「2%以上」が必要になります。(※通常コンバージョン率は、セッション数で割って計算しますが、今回はページビュー数≒セッション数とします。)
一般的なコンバージョン率は、業種、業界、商品、サービスによって変わってきますが、平均「1%~2%」となっています。その為、強気ではありますが「2%」をKPIとして設定します。
認知不足を解決する為の対策を洗い出す
具体的に、認知度向上の為の施策を洗い出してみます。
- 勉強会のタイトルを見直す
- こくちーずでの露出を増やす為、開催日のかなり前からイベントを登録しておく
- 知り合いに、メールなどで開催の案内メールを送る(1度だけでなく、タイミングを見て複数回送る)
- 1回だけでなく、継続的に勉強会を開催する(参加者の口コミで広がっていく事を期待する)
上記の様な施策が考えられます。
施策の洗い出しが終わったら、次はもう少し具体的に考えていきたいと思いますが、この記事もだいぶ長くなってきましたので、具体的に考える部分は、次の記事でお伝えしたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。