こんにちは。Webloco代表/Webディレクターのヤブです。
今回は、オリジナルなNFTの発行や販売、コンテンツ保護が可能なWordPressプラグイン「Simple NFT Protection Manager」を近日中にリリースする予定ですので、そのお知らせをいたします。
Contents
2023年5月31日更新
2023年5月31日に無事、公式プラグインとして承認されました。WordPressの公式ディレクトリからインストール可能です。
この記事のターゲット
- Web3(ブロックチェーン技術によって実現した分散型インターネットの総称)に興味がある
- オリジナルのNFTを簡単に発行したい。
- オリジナルコンテンツの収益化(マネタイズ)をしたい。
- NFTを使って、コンテンツの保護をしたい。
- WordPressの愛用者。
プラグイン「Simple NFT Protection Manager」の概要
出来るだけ簡単にWeb3やNFTの世界に足を踏み入れてもらおうと思い、複雑な設定項目や機能は極力排除して、必要最低限の機能に絞り込みました。
その為、NFTや暗号資産の基本的な知識がある方なら、WordPressの管理画面から、簡単にオリジナルなNFTを発行したり、発行したNFTの管理、販売が可能です。
また、WordPressのコンテンツ(投稿ページや固定ページ)に、プロテクト(保護)を掛けて、対象のNFTを所持していないと閲覧出来ないような設定が可能です。
発行したNFTには、有効期限を設定する事も出来る為、NFTを購入するユーザーの選択肢も広がり、利便性も向上します。
当プラグインが対応している暗号資産
Polygon(Matic)
Polygon(Matic)は、イーサリアムのブロックチェーンと互換性を持った規格です。
イーサリアムより処理能力が大幅に向上しており、ガス代が安いという部分が、Polygon(Matic)を使用するメリットです。
その為、当プラグインを使用して、NFTを発行するなどの行為をする場合は、ウォレット内に、Polygon(Matic)を所持している必要があります。
「Simple NFT Protection Manager」の管理画面
ver1.0の時点では、管理画面は以下の5つだけです。
- 一般設定画面
- NFT発行画面
- NFT Metadata 作成画面
- NFT Metadata 変更画面
- NFT一覧画面
- 売上一覧画面
必要最低限の設定項目だけなので、MetaMask(暗号資産のウォレット)がインストールされており、ガス代となるMaticがウォレットにある状態なら、プラグインをインストールしてから、最短数分でNFTの発行が出来ます。
一般設定画面
自身のアドレスやブロックチェーンネットワークを設定する画面です。
また、NFTの売上の確認や売上た暗号資産を、自分のウォレットに引き出すアクションもこの画面で行います。
NFT新規発行画面
オリジナルのNFTを発行する画面です。(Web3界隈では、NFTを発行する事を「ミント(鋳造)」と言われていますが、当プラグインでは、「発行」と表現しています。)
必要な項目を入力して、「NFTを発行」をクリック。必要なガス代を支払えば、世界で自分だけのNFTの発行が出来ます。
また、NFTを発行すると同時に、必要最低限のMetadata(画像ファイルのパス、NFTの名前、説明などの情報が格納されているファイル)も自動で作成されます。
NFT Metadata作成画面
NFTのMetaDataを作成する画面です。この画面は、通常使用しません。その理由は、NFT新規発行画面でNFTを発行する際、同時にデータベースに登録される(=MetaDataも作成される)からです。
ただ、いろんな理由で、NFT新規発行が正常に処理されず、データベースに登録されない(=MetaDataも作成されない)ケースが発生します。
一番多いケースは、ブロックチェーン上のネットワークが混雑しており、NFTの発行に一定以上の時間が掛かった場合、以下のエラーメッセージが表示されます。
Transaction was not mined within 50 blocks, please make sure your transaction was properly sent. Be aware that it might still be mined!
この時、WordPress上では、データベースに登録する処理は中断します。この時、ブロックチェーン上では、NFT新規発行のトランザクション処理は継続され、時間差でNFTの発行が完了された場合、データベースにはNFTの情報が存在しないで、ブロックチェーン上には、NFTが存在する状態になります。
こういった場合に限り、NFT Metadta作成画面を使って、データベースにNFT情報を登録する必要があります。
NFT Metadata変更画面
NFTのMetadataを変更できます。また、発行したNFTの焼却や、他のウォレットアドレスへの転送も、この画面で出来ます。
NFT一覧画面
当プラグインを使って発行したNFTを閲覧出来ます。また、一覧ページから、各NFTの変更画面へ遷移します。
売上一覧画面
ホームページからNFTの売上があった場合の履歴を確認できます。
投稿ページや固定ページの保護設定
投稿ページや固定ページを保護して、任意のNFTを所有しているユーザーにだけ、コンテンツを公開したい場合は、個別のページにて設定できます。
NFT別に、閲覧権限を付与したい場合は、「選択したNFT」を選び、閲覧権限を付与したいNFTをチェックします。
保護されたページの表示例
保護されたページは、以下の様な表示になります。
プラグインのショートコード
当プラグインには、「NFT一覧」と「MetaMaskに接続&購入したNFTの表示」の2つのショートコードがあります。
NFT一覧
プラグインを利用して新規発行したNFTの一覧を任意のページの任意のエリアに表示出来ます。
[nft_list]
表示例
MetaMaskに接続&購入したNFTの表示
ユーザーがこのサイトで購入したNFTの一覧を表示するボタンです。MetaMaskに接続するボタンと一緒に表示されます。
[connect]
表示例
プラグイン使用の注意点
ブロックチェーンに関する一般常識が必要
NFTはブロックチェーン技術を使った仕組みです。その為、当プラグインを使用するには、ブロックチェーンについて、最低限の知識(一般常識)を知っている必要があります。
例えば、暗号資産を保持しておくための財布(ウォレット)をインストールしたり、ウォレットへ暗号資産を送金する為に、暗号資産取引所の口座を開設するなど。(暗号資産取引所の口座でなくてもウォレットへ送金できる手段はあると思います。)
また、何よりもブロックチェーンにデータを書き込む場合は、「ガス代」と言われる手数料が発生します。
当プラグインでNFTを販売した場合のロイヤリティ
当プラグインの利用は無料ですが、当プラグインを利用して、NFTを販売した場合、「売上の3%」が、自動的にロイヤリティとして、管理者の口座へ加算されるルールとなっております。
例えば、1000円でNFTをユーザーに販売した場合、1,000円の3%の30円がロイヤリティとして弊社の口座へ加算され、ロイヤリティを引いた970円が、NFT発行者の口座へ加算されます。(分かりやすい様に日本円を具体例にしましたが、実際には、単位はMaticです。)
プラグインのリリース予定に関しまして
プラグインのリリース予定日は、WordPress公式サイトから正式に承認されてからになる為、正確な日時はお伝え出来ませんが、4月中旬頃を予定しております。
正式に承認されましたら、改めて当サイトでお知らせいたします。それまでしばらくお待ちください。
以上「NFTの発行や販売、コンテンツ保護が可能なWordPressプラグインをリリース」をお伝えしました。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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