【2024年7月4日更新】
こんにちは。Webloco代表/Webディレクターのヤブです。
本日は、2024年に義務化が叫ばれており世間の関心も日に日に高まっている「Webアクセシビリティ」について、初心者にも分かりやすく記事にまとめました。
Contents
この記事のターゲット
- Webアクセシビリティどうしたらよい?という方
- Webアクセシビリティって何?という方
- 対応しないと罰則があるの?という方
- Webアクセシビリティの理解を深めたい方
- Webディレクター、デザイナー、コーダーの方
- 現在Webサイトを運営している方
- これからWebサイトを依頼しようとしている方
Webアクセシビリティとは?
Webを利用しているすべての人が、
心身の条件や利用する環境に関係なく、
情報や機能に支障なくアクセスし利用できること。
要は、
「誰でも平等に利用できるようにしよう」
という事と解釈しています。
Webアクセシビリティの義務化について
「義務」と聞くと、意味としては、対応を「しなければならない(=have to)」になります。
「じゃあ何が義務化なの?」
最初に結論を申し上げます。
Webサイトのアクセシビリティ対応は義務化ではない
一部の方が、アクセシビリティ義務化という言葉から、Webサイトをアクセシビリティ対応(=適合レベル AAに準拠)する事が義務化になるという勘違いをされています。(私も一時そのように勘違いしていました。)
実際には、義務化の対象は、「合理的な配慮※を行う事」と、「合理的な配慮が出来る環境の整備」となります。(※障害を持っている方に配慮して個別に対応する事)
その為、現在の所、「合理的な配慮」が可能であれば、必ずしもWebサイトをアクセシビリティ対応(=適合レベル AAに準拠)にする必要はありません。
何故こんな勘違いが発生したか?
それは、「アクセシビリティ対応」という言葉には、複数の意味(解釈)があるからです。
一般的なアクセシビリティ対応とは、「障害を持っている方に、個別に対応する事」と解釈される事があります。
これに「Web」が付いて「Webアクセシビリティ」となると、「Webサイトにアクセスしたユーザーが、障害によって、操作に支障がある場合、個別に対応する事」になります。
次に、Web界隈でのアクセシビリティ対応は、Webサイトを「JIS規格の適合レベル AAに準拠させる」という認識の人が多くいます。
それにより、「Webアクセシビリティ義務化」と聞いて、「Webサイトを適合レベル AAに準拠させないと、罰則を受けるかも」と解釈した人が一定数いて、それを聞いて真に受けた人(私も同類ですが)も一定数いて、この考えが広がってしまったと推測します。
まとめると
「Webアクセシビリティ義務化≠Webサイトのアクセシビリティ義務化」
という事になります。
義務の対象となるアクセシビリティ対応
この章では義務の対象となるアクセシビリティについて、「合理的配慮とは何ぞや?」とか、「いつまでに対応しないといけないの?」「そもそも対象は誰?」など、気になる部分を解説したいと思います。
1.何をしないといけないの?
大きくは「環境の整備」と「合理的な配慮の提供(個別の対応)」の2つになります。
環境の整備
以下の抜粋に書いてある通り、社会的障壁を除去する為の「環境の整備」に努めなければいけなと書いてあります。この部分を読んで、「Webサイトをアクセシビリティ対応しなければいけない」と勘違いされた方は多いかもしれません。
抜粋
事業者は、社会的障壁の除去の実施についての必要かつ合理的な配慮を的確に行うため、自ら設置する施設の構造の改善及び設備の整備、関係職員に対する研修その他の必要な環境の整備に努めなければならない。
情報のソース
「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」の「(社会的障壁の除去の実施についての必要かつ合理的な配慮に関する環境の整備)」を抜粋
この部分から「合理的な配慮を的確に行うための環境の整備」は義務ですという事になります。つまりは、合理的な配慮が出来る状態になっていれば、Webサイトのアクセシビリティ対応は義務でないと取れます。
合理的配慮の提供
以下の抜粋を要約すると、障害を持っている方から要望があったら、負担が過重でない場合は、個別に対応しなければいけないという事です。
抜粋
事業者は、障害者から社会的障壁の除去を必要としている旨の意思の表明があった場合において、その実施に伴う負担が過重でないときは、当該障害者の性別、年齢及び障害の状態に応じて、社会的障壁の除去の実施について必要かつ合理的な配慮をするように努めなければならない。
情報のソース
「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」の「(事業者における障害を理由とする差別の禁止)」を抜粋
具体例として、Webサイトのお問い合わせフォームが、ある障害を持つ方にとって利用しづらいから、電話で対応してほしいと言われた場合、求めに応じて対応を行う事に努める必要があります。
2.合理的配慮の基本的な考え方
以下の抜粋を読むと分かりますが、合理的配慮とは過度の負担を課さないものという部分がポイントです。
抜粋
「合理的配慮」は、「障害者が他の者との平等を基礎として全ての人権及び基本的自由を享有し、又は行使することを確保するための必要かつ適当な変更及び調整であって、特定の場合において必要とされるものであり、かつ、均衡を失した又は過度の負担を課さないもの」と定義されている。
情報のソース
「障害を理由とする差別の解消の推進に関する基本方針」の5ページ目「3 合理的配慮(1)合理的配慮の基本的な考え方」を抜粋
この事により、全事業者一律という訳ではなく、事業者の状況によって変わってきます。要は、決まった正解はないとも言えます。
3.いつまでに対応しないといけない?
ネット上の情報では、「2024年4月に義務化」と記載されていたり、「2024年6月に義務化」と記載されていたりします。
どちらが正しいかは判断が難しいですが、万一の場合「2024年4月」が正しいかった場合を考慮して、可能なら2024年4月と想定しておくこと良いと思います。
ただし「義務化の日=有効期限」ではない。
「2024年4月に義務化」されると仮定して、「2024年4月1日」までに、Webアクセシビリティの対応をしなければいけないと解釈できそうですが、実際はそうではなく、「2024年4月1日」より「Webアクセシビリティの対応に真剣に向き合ってください」という解釈が正しいと思います。
その為、「2024年4月にアクセシビリティの対応が義務化」と聞いて、焦って「我が社も早く対応しなければ」と思う必要はありません。(早に越したことはないです。)
4.義務化の対象は?
抜粋の文章を読む限り、義務化の対象は、全事業者となります。
抜粋
対象となる事業者は、商業その他の事業を行う者であり、目的の営利・非営利、個人・法人の別を問わず、同種の行為を反復継続する意思をもって行う者である。
情報のソース
「障害を理由とする差別の解消の推進に関する基本方針」の3ページ目「1 法の対象範囲(2)事業者」を抜粋
個人の趣味ブログは?
解釈が難しいですが、個人の趣味ブログは対象外と判断できます。一応事業者ではないので。
でも、もし個人事業主としてアフィリエイト報酬を得て、生計を立てている場合は、事業者になるので、対象になると思います。(この解釈は自己判断、自己責任でお願いします。)
5.対応しなかった場合の罰則は?
抜粋によると、今のところ直ちに罰則を課すことはないそうです。
抜粋
この法律では、民間事業者などによる違反があった場合に、直ちに罰則を課すこととはしていません。
情報のソース
「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律についてのよくあるご質問と回答」の「Q7. 企業などがこの法律に違反した場合、罰則が課せられるのでしょうか。」を抜粋
直ちに罰則を課さないけど、以下の様な場合、罰則(20万円以下の過料)の対象になるとも記載されています。
抜粋
繰り返し障害のある方の権利利益の侵害に当たるような差別が行われ、自主的な改善が期待できない場合など・・(略)・・罰則(20万円以下の過料)の対象になります。
情報のソース
「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律についてのよくあるご質問と回答」の「Q7. 企業などがこの法律に違反した場合、罰則が課せられるのでしょうか。」を抜粋
義務の対象外の「Webサイトのアクセシビリティ対応」
義務の対象となるアクセシビリティ対応に関しては何となく分ったけど、Webサイトのアクセシビリティ対応に関しても、義務の対象外だけど、「何かした方が良いの?」「何をしたら良いの?」と思っている方は多いと思います。
そこで、簡単に何をしたらよいか解説したいと思います。
1.ウェブアクセシビリティ導入ガイドブックを読む
やっぱり、Webアクセシビリティに対して、ある程度の知識と理解が必要です。
その為には、まず最初に、デジタル庁が資料として提供しているウェブアクセシビリティ導入ガイドブックや、総務省が提供しているみんなの公共サイト運用ガイドライン(2016年版)という資料を読む事をお勧めします。
Webアクセシビリティについて詳しく知りたければ、他のネットの記事を読むより、こちらの資料を読む事が、一番正確かつ近道だと思います。
ただ、この資料をしっかり読んで理解するには、相当な時間と労力が必要になります。
2.自社サイトのWebアクセシビリティに対する方針をたてる
Webアクセシビリティを高めるためには、多くのコスト(時間、労力、お金)が掛かります。
「合理的配慮の考え方」「過度の負担が掛からない範囲」で、自社が対応できる「対象となる範囲」と「適合レベル」を社内で検討します。
対象となる範囲
Webサイトのどの部分を対象とするかを決めます。
対象となる「ドメイン名」、「サブドメイン名」を単位とするのが一般的ですが、Webサイトの一部を対象から外す場合、対象となる「サブドメイン」や「サブディレクトリ」などを示した一覧を掲載する必要があります。
対象となる範囲が多くなると対応コストが増える為、この時点で、自社が管理しているWebサイトやWebページを棚卸して、放置状態であまり効果が出ていないWebサイトや、アクセス数が少ないページは削除したり閉鎖するという事も検討する必要があります。
適合レベルを決める
適合レベルは「A」「AA」「AAA」と、「A」の数が増えるごとに基準が高くなってきます。
なお、適合レベルの詳細は「適合レベルガイドライン」をご確認ください。
また、上記適合レベルを見やすくした「JIS X 8341-3:2016 達成基準 早見表(レベルA & AA)」もあります。しかも、各項目をクリックすると、より詳しいページへ遷移します。
達成基準を理解する
適合レベルを決めるには、「適合レベルガイドラインや早見表」に記載されているそれぞれの達成基準を、しっかり理解する必要があります。そうしないと、思ったよりも基準の達成が大変だったという事が出てきます。
「1.1.1非テキストコンテンツ」の場合
例えば、「1.1.1非テキストコンテンツ」の基準を達成するには、対象範囲内(対象ページ内)のすべての非テキストコンテンツ(画像、音声、動画etc)に、同等の目的を果たすテキストによる代替が提供されている必要があります。
分りやすいのは、画像の「altタグ」です。
対象範囲内(対象ページ内)に、非テキストコンテンツが無い場合は、「該当コンテンツなし」となりますが、大概1つ以上画像はあると思います。
その場合、すべての画像の「altタグ」に、画像が表す意味と同等のテキストが設定されていて基準達成となります。
「1.3.1 情報及び関係性」の場合
次に、「1.3.1 情報及び関係性」はどうでしょうか?
項目だけではいまいちピンとこないので、詳しく説明している「情報及び関係性」のページを見てみましょう・・・
「なんじゃこりゃ~」と思った方もいらっしゃるのでは?
専門知識が無い人が理解するには難しく、専門知識がある方が読んでも完全に理解するのは骨が折れます。
ここを簡単に解釈するなら、「適切にマークアップしてください。」という事かなと思います。専門用語を多用するなら、「セマンティックなマークアップをしてください」と言えます。
もう少し噛み砕いて言うなら、「見出しの場合は、見出しタグ(h1,h2)を使ってください。単純に文字を大きくするだけなら、cssで装飾してください。文字を大きくするだけの為に、見出しタグでマークアップしないでください。」的なことです。
達成基準を理解するのに役立つページ
上記の様に、1つ1つ達成基準を理解するのはとても大変なことです。
そこで、1つ1つの達成基準を分かりやす記載してリストにまとめました。興味のある方は「達成基準を分かりやすく解説した補足説明一覧」をご覧ください。
また、上記の補足説明を作成する際の参考にもした、「Amebaさんのアクセシビリティガイドライン」も大変分りやすいです。
例えば、上記の「1.3.1 情報及び関係性」について、Amebaさんの「1.3.1 情報や関係性を明確にする」を見ると、概要で「情報及び関係性」について、短くわかりやすく解説しており、その後、具体例(悪い実装例、良い実装例)も交えて説明してくれます。
対応度合いを決める
適合レベルとは別に「対応度合い」という尺度もあります。
そして、対応度合いには「準拠」「一部準拠」「配慮」の3つの度合いがあります。
JIS X 8341-3:2016の対応度と表記の条件
Webアクセシビリティ 方針の掲示または公開 |
試験の実施 | 結果の公開 | |
---|---|---|---|
準拠 | 必要 | 必要 | 必要 |
一部準拠 | 必要 | 必要 | 任意 |
配慮 | 必要 | 不要 | 不要 |
上記の表より、「準拠」はとても厳格で、「配慮」はとても緩いと言えます。
いずれにせよ、適合レベルが高く、対応度合いも「準拠」に近づけるほど、対応するコストは高くなります。
目標とする基準はどこに置くのが良い?
会社により状況は違うため、一概に正解はないですが、ウェブアクセシビリティ導入ガイドブックには、「適合レベルAAに準拠することを目標にして」と記載がある為、これを1つの基準にするとよいかもしれません。
抜粋
まずは適合レベル AAに準拠することを目標にして、可能であれば AAAの達成基準を数個追加して試験することを推奨します。
情報のソース
「ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック」の「page50 5.1 よくある質問 Q.JIS X 8341-3:2016の適合レベル AAA に準拠する必要はありますか。」を抜粋
また、みんなの公共サイト運用ガイドライン(2016年版)には、「現実的かつできるだけ高い目標を設定します。」と記載があります。
抜粋
ウェブアクセシビリティの対応状況、対象となるページ数、職員の対応工数、費用等を勘案し、以下の 3 点について、現実的かつできるだけ高い目標を設定します。
情報のソース
「みんなの公共サイト運用ガイドライン(2016年版)」の「53ページ 5.3.2. ウェブアクセシビリティ方針策定の考え方」を抜粋
3.Webアクセシビリティの試験を実施
現在の自社サイトが、どの程度Webアクセシビリティに適合しているのかを知る為の試験を行います。
Webサイトを作る段階から、Webアクセシビリティに配慮していれば、適合している部分も多いかもしれませんが、かなり昔に作成したWebサイトや、出来るだけ安く、コストを抑えたサイトなどは、適合レベルが低い可能性があります。
アクセシビリティの試験(チェック)には、人が目視で確認したり、チェックツールを使って確認したりします。
アクセシビリティチェックツール
チェックをする際、以下の様なツールが用意されています。
- みんなのアクセシビリティ評価ツール(インストール式)
miChecker (エムアイチェッカー)Ver.3.0 - Web Accessibility Testing
axe DevTools(Chromeアドオン) - Web ページの品質測定ツール(Chromeアドオン)
Google Lighthouse
ガイドブックにも書いてありますが、チェックツールで確認できる項目は意外と少なく、多くの項目は人力でのチェックになります。
この試験を外注した場合、かなりのコストが掛かるのは容易に想像が出来ます。それでも、試験に関しては、外部の第三者(Webサイトを制作した業者は除く)に依頼することが推奨されています。
4.Webアクセシビリティの試験結果を公開
各ページの試験結果を集計し、対応度を判定します。
「準拠」「一部準拠」の判断基準
すべてのページですべての達成基準に適合している事が「準拠」の基準になります。どれか 1つでも達成基準に適合していない場合は「一部準拠」になります。
抜粋
100点満点でたとえると 100点が「準拠」、1点から 99点が「一部準拠」となります。対象とした範囲すべてで「準拠」の結果を得ることは難しいため、目指すべきではありますが必ず達成させることを目的にしないほうがよいです。
情報のソース
「ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック」のpage20「ウェブアクセシビリティの試験結果を公開する」を抜粋
方針および試験結果ページの例
自社のWebアクセシビリティの方針やテスト結果をどのように公開しているかの参考になります。
5.PDCAを回す
「4.試験結果を公開」というプロセスまでやって、一端一区切りとなりますが、ここで終わりではなく、言ってみれば、スタート地点に立ったばかりです。
適合できなかった箇所は、今後、合理的配慮の元、PDCAを回して改善していく必要があります。
Webアクセシビリティ結局どうする?
まず、義務の対象となるWebアクセシビリティに関しては、まだ対応が不十分な場合、出来るだけ早く対応できるように取り掛かる事が良いと思います。
次に、義務の対象外となるWebサイトのアクセシビリティ対応ですが、私の考えでは、義務化になる、ならないは置いておいて、遅かれ早かれ、世間的に対応していく流れになると思います。
その為、会社の方針や状況によって、大きく2つのケース+αに分かれると思います。
1.高い目標を早期に実現する
ある程度、お金に余裕がある会社やWebアクセシビリティに重きを置いている会社は、このケースを目指しても良いかもしれません。
Webアクセシビリティの対応を高い目標(完璧にやろう)とすると、やはり、とてつもないコストがかかります。
もちろん、これをやる事で、会社のイメージアップになったり、新顧客獲得、売上アップにもつながるかもしれません。
2.実現可能な目標を無理のない期間で実現する
あまりお金を掛けれないが、やっぱり最低限はやっておかないとと思っている会社は、実現可能な目標を、少しずつ、ある程度の期間を掛けて(無理のない範囲で)、Webアクセシビリティを改善ケースです。
+α1.Webサイトをフルリニューアル
アクセシビリティに対応することはコストが掛かりますが、すでにあるものに、後から対応させる場合はさらにコストが掛かります。
その為、せっかくコストを掛けるなら、最初から作り直すのも1つの選択肢に入れても良いと思います。特に、Webサイトリリースから大分時間がたっている場合は、リニューアルに踏み切る良い機会かもしれません。
WordPressでWebサイトリニューアルする場合、コストを抑えるなら、アクセシビリティに配慮したテーマを選ぶのも1つの手です。
+α2.Webサイトを閉鎖する
Webサイトを持っているが全く運用できていない。もしくは、まったく活用できていない場合、Webサイトを閉鎖するという選択肢もあります。
実際、知らないところで(間接的に)Webサイトが役に立っていて、Webサイトを閉鎖して初めて気付く事もありえる為、判断は慎重にする必要があります。
この場合、再度Webサイトの目的は何か?という事や、Webサイトがある事のメリットとランニングコストを洗い出して、費用対効果が合わないと思えば、閉鎖するという判断をすればよいと思います。
+α3.専門家に相談する
正直、Webアクセシビリティを一人で抱え込むのは荷が重いと思います。
その為、Webアクセシビリティに明るい専門家に相談したり、教えてもらいながらWebアクセシビリティの知識や理解を深めるという方法も考えられます。
Webアクセシビリティのまとめ
出来るだけわかりやすく「Webアクセシビリティ」について解説したつもりですが、初見の方にとってはやはり難しい分野だと思います。
企業によって状況は違うため、一概に〇〇が正解という事はできません。ただ、今後もますますWebアクセシビリティの意識も高まっていくと思いますので、これを機会に、真剣に向き合ってみる事をお勧めします。
特に、古い(7~10年以上前に作成した)Webサイトを運営している企業は、Webサイトのリニューアルも含めて検討するのもありかもしれません。
また、Webアクセシビリティの向上は「新規顧客獲得」「既存顧客の満足度向上」につながり、ひいては会社の売上アップ、収益アップにもつながる可能性もあるので、コスト増のマイナスな面ばかりではありません。
以上「2024年に義務化『どうするWebアクセシビリティ』初心者にも分りやすく解説。」をお送りしました。
最後までお読みくださりありがとうございました。