こんにちは。Webloco代表兼Webマーケターのヤブです。
今回は、おススメのマーケティング著書を紹介したいと思います。
Contents
Webマーケティングの入門書におすすめ
内容はとても本格的ですが、専門用語や難しい表現も控えめで、とても分かりやすく書かれていると感じました。
その為、これからWebマーケティングを勉強したいという方におすすめできます。
また、既にWebマーケティングを勉強されている方や、仕事にされている方でも、多かれ少なかれ、新しい発見や気付きがあると思います。
ファンダメンタルズ×テクニカル
この著書の一番の特徴は、マーケティングを「ファンダメンタルズ」と「テクニカル」と大きく2つに分けて紹介している所です。
「ファンダメンタルズ」と「テクニカル」とは、投資の世界でよく使われる言葉ですが、私自身、株式投資もかじった事があるので、とても馴染みのある言葉で、読んでいてとても腑に落ちました。
ファンダメンタルズ
投資:企業の業績や財務状況などをもとに株価を予測
マーケティング:自社、顧客、競合の調査結果を元に戦略を立てていく
本書では、「自社」、「顧客」、「競合」の事前調査の重要性を訴えています。これは、有名なマーケティングフレームワーク「3C」と同じ考え方です。
そして、調査した情報を元に「誰に」「何を」「どう伝えるか」という部分にフォーカスを当てています。
テクニカル
投資:株価チャートの動きや形を基に株価を予測
マーケティング:クリック率やコンバージョン率などの指標を基に戦略を立てていく
本書では、出稿されたクリエイティブ(バナーやポスターなど)を、顧客の反応(クリック率やコンバージョン率etc)を元にチューニングしていく際の判断基準や方法、注意すべき点などを紹介しています。
本書を読んで気づかされたこと
本書を読んで、一番印象に残っているのは、多くの人がやっているテクニカルマーケティングは、「デジタルオペレーション」だという部分です。
単純にデータを比較して、良い結果が出た方を採用するという運用の事を指摘していますが、著者の定義では、私は「デジタルオペレーター」の域を出ないと思いました。
もちろん、多少なりとも、導き出された数字の背景も考えたりしますが、結果として、選択肢の中で1番良い方を採用するという運用には変わりありません。
それを著者は、「A」と「B」のどちらかではなく、その先の「X」の可能性も考える「AB-Xテスト」を推奨しています。
ファンダメンタルズ×テクニカルマーケティングのまとめ
本書の内容は、マーケティングの基本理論に忠実な本だという印象を持ちました。
ただ、小難しい理論や専門用語はあまり多用せず、著者の言葉で、且つマーケティング初心者に分かりやすい言葉を使って書かれている点に好感を持てます。
300ページくらいのボリュームですが、1ページあたりの文字数もそこまで多くない為、すらっと読めてしまいます。
その為、常に手元に置いておき、気になった時に何度も読み返したいWebマーケティング入門バイブルとしておススメします。