「メニューだけフランチャイズ」のビジネスモデルについて


こんにちは。Webloco代表兼Webマーケターのヤブです。

今回は、気になる会社やビジネスモデルを紹介したいと思います。

 

紹介する会社の概要

今回ご紹介する会社(ビジネスモデル)は、私のお気に入りのビジネス番組である「がっちりマンデー」で「儲かる!あやしいフランチャイズ」特集で紹介されてました。

会社名は、「株式会社 ジェイ・イシカワ」で、「BIGOLI」というブランドのボロネーゼの専門店を営んでいます。

ボロネーゼ専門店なので、取り扱っている料理はボロネーゼです。ただ、トッピングやフレーバーなどを変えており、メニューとしては11種類(番組紹介時)を取り扱っています。

 

気になった理由とは?

今回、この会社が気になった理由は、「フランチャイズ」のシステムが独特だったからです。

メニューだけのフランチャイズ

その独特なシステムとは「メニューだけをお店にフランチャイズしている」という部分です。石川社長は「メニューの切り売り」と言う表現をしていました。

一般的なフランチャイズは、お店の看板(ブランド)や流通(商品の仕入れ)、運営オペレーションなどのノウハウを丸ごと提供しているケースが多いです。

それをメニューだけフランチャイズするとは、面白いアイデアだなあと関心しました。

何故ボロネーゼなのか?

ボロネーゼに専門特化した理由はいくつもあるかと思いますが、番組内では、仕込みの大変さを挙げておりました。

本場のボロネーゼをお店で作るとなると、かなりの時間やコストがかかるようです。

それを工場で大量に製造して、保存できるようにしておけば、お店ではソースを湯銭して、パスタと絡めるだけですぐに本場のボロネーゼが出来るという仕組みです。

 

このビジネスが解決する課題

カスタマー側の課題

一般的なフランチャイズに比べて、メニューだけのフランチャイズは、初期費用やランニングコストが安くなるので、手軽に始めやすいというメリットがあります。

小規模な事業主の場合は、このコストの安さは魅力かもしれません。

また、フランチャイズだと、ルールなど制約が多くて、自分のオリジナリティが出せない場合が多いですが、メニューだけのフランチャイズの場合、自社のオリジナルメニューにワンポイントで追加する事が出来ます。

独自性を出しつつ、人気のあるメニューも出せる為、集客にも貢献できる可能性があります。

運営元の課題

飲食店経営で、売上を大きくしていくには、フランチャイズや直営店を増やしていく事が多いですが、直営店を増やすのは、かなりの初期投資が掛かりますし、一般的なフランチャイズは、オーナーを見つけるのが大変です。

メニューだけフランチャイズの場合は、すでに飲食店を営んでいるオーナーをターゲットにしているので、一般的なフランチャイズオーナーを見つけるよりは、ハードルが低いように思います。

また、メニューをフランチャイズすることで、広告費を掛けないでも、自社ブランドの認知が広まっていくメリットがあります。

 

メニューだけフランチャイズの独自性に関して

メニューだけフランチャイズは面白いアイデアですし、実際に特定のユーザーの課題を解決するビジネスだと思います。

ただ、このビジネスが、今後長期に渡って利益を上げていけるのか?という部分に関しては何とも言えない部分です。

条件が合えばマネされやすいアイデア

それなりの規模の飲食店で独自のオリジナル商品を持っている会社なら、比較的簡単にマネできてしまいそうなアイデアだと思います。

一応「BIGOLI」は「ボロネーゼに専門特化」している為、市場規模的はニッチだと思います。

そんなニッチな市場に、中規模から大手の飲食店が参入してくるかは分かりませんが、参入してきた場合は、厳しい戦いになるかもしれません。

もちろん、そうなる事を想定して、いろいろ策は準備しているかもしれません。

いずれにせよ、今後どうなっていくかとても興味深い会社、ビジネスモデルなので、動向を注視していきたいと思います。

以上「『メニューだけフランチャイズ』のビジネスモデルについて」をお伝えしました。

最後までお読みいただきありがとうございました。