送料無料のマジックを使おう


送料はインターネット通販にとって最も大きい壁

商品の安さや、種類の豊富さ、家に居ながら買い物ができるなど、安さや利便性が受けて、2000年に入って、ものすごい勢いで拡大している通販市場ですが、唯一り越えられない壁が送料です。

リアル店舗とネット通販で価格を比較して、ネット通販の方が安いからネット通販で買おうと思ったら、送料がかかって、結局、リアル店舗で買った方が安いことも多々あります。

消費者も買う寸前まで来ていたのに、送料が障害となって買うのを止めてしまうのは、両者にとってもったいないことです。

送料の問題を上手く解決して、送料の壁を取っ払いましょう。

送料の問題を解決する方法

送料無料のインパクト

ネット通販に置いて、商品の値段と同じくらいインパクトが高いのは、「送料無料」です。この表記があるだけで、お客様の購買率は飛躍的にあがります。この力を利用して、お客様の購買欲をそそりましょう。

○○円以上で送料無料

店側に取って、送料はコストでしかありません。

その為、いくらお客様が送料無料を望んでいたとしても、簡単に実施する事は出来ないと思います。

それでも、そういうお客様のご要望を叶えようとして出来たサービスが、「○○円以上送料無料」というサービスです。

これは、かなり昔に通販大手のアマゾンが始めたと記憶しています。

このサービスはとても上手く出来ていて、○○円以上買ってもらえれば、送料を会社が負担しても利益が出るラインを「○○円以上」に設定しています。

これを始めることにより、当時は話題性などで客数も増えますが、「あと少し買えば、送料無料だし、ついでにこれも買おう」と言う、ついで買いを誘うことができます。それにより客単価もあがり、最終的に売り上げアップにも繋がります。

後は、お店の扱っている商品によりますが、送料をお店が負担しても利益が出るラインを設定すればよいのです。ただ、平均客単価が¥5,000のお店で、「¥50,000円以上送料無料」を謳っても、逆にシラケさせてしまうかもしれませんので、バランスが大事です。

 送料無料分をみんなに負担してもらう

薄利多売の商売で、なかなか送料無料をするのが難しい場合は、通常の送料を、少しだけ皆さんに負担してもらうとよいでしょう。

もちろん、これは内密にした方がよいのですが、例えば、運送会社との契約が、東京までの運賃「¥600」だとします。
これを、サイトの運賃表では「¥650」とする事により、東京へ商品を送る度に、「¥50」の送料利益が入ってきます。ここで、浮いたお金を、沢山買ってくれるお客様で割れば、送料無料のブレークポイントを下げられるかもしれません。

送料を商品代金に含めて、送料無料にする

この方法は、皆さんの扱っている商品に独自性があり、他では買えない商品の場合に有効です。
そうでなければ、商品の値段で他に負けてしまう可能性があるからです。(僅差であれば、送料無料の効果の方が大きくなる場合もあります。)

例えば、一か月の送料が10万円で、売れているアイテム数が1000点だとすると、1アイテムあたり、100円分の送料が乗っている計算になります。

1アイテム当たり、100円値上げしたら、送料無料でも、同じ注文件数で、1000点売れれば、送料分はペイできます。(実際はそんなに単純ではありませんが)

送料は見やすい場所に明記しましょう。

無条件で送料無料でも、○○円以上で送料無料でも、送料無料のサービスが無くても、見やすい場所に表記しましょう。

冒頭でもお伝えしましたが、買う寸前で、送料が高いのを知って買うのをやめることは、両者にとってもったいない事です。

買う側は、無駄な時間をかけたことになりますし、騙された訳ではないですが、そのお店に対して少なからず損した気分を抱くこともあります。

ですので、「送料無料」は謳った方が得ですし、送料を取る場合も、初めからお客様に知らせておけば、後で送料が高くてびっくりなんて事も起きにくいはずです。

 送料の壁を乗り越えよう