こんにちは。Webloco代表兼Webマーケターのヤブです。
Mauticのコミュニティの1つである「Mautic Meetup Nagoya」に創業者のDavid Hurley 氏が登壇されると言う事で、初めて参加してまいりました。
Mautic Meetup Nagoyaの詳細は公式ページをご覧ください。⇒Mautic Meetup Nagoya
セミナーが始まる前の様子
第6回 「Mautic Meetup Nagoya」のスケジュール
以下のタイムテーブルで行われました。
– 18:30 開場・受付開始 / Door open
– 19:00 開会のあいさつ / Opening
– 19:05 マーケティングオートメーション & Mautic とは / What is marketing automation and what is Mautic.
– 19:45 名古屋の事例紹介 / Case Study from Nagoya
– 20:00 David Hurley: Mauticとマーケティングの未来 / The Future of Mautic & Marketing
マーケティングオートメーション & Mautic とは?
マーケティングオートメーションとMauticに関して、初心者でも分かりやすい様にプレゼンしてくださりました。
独学で学んでいた私も、とても良い復習になりました。
スピーカの方がお話ししていたことをざっくり申し上げますと、
マーケティングオートメーションとは、見込み客に対して、
・自動で営業活動をしてくれる。
・自動でスコアリングをしてくれる。
Mauticに関しては、実際に管理画面を使いながら、各メニューの機能を簡単に紹介していました。
私なりに解釈しますと以下の様な感じです。
ダッシュボード:管理画面のトップページ。ウィジェットのカスタマイズ
カレンダー: 月内に発生したイベントの確認
Contacts:見込み客の管理。メール送信、情報閲覧、セグメント化
Segments:見込み客を分ける為のセグメントの作成・管理
コンポーネント
アセット:ダウンロード資料の管理
Dynamic Content:ユーザーによって、見せるコンテンツを変える
フォーム:入力フォームの管理
ランディングページ:ランディングページの管理
キャンペーン: キャンペーンの管理
チャンネル
メール: メールフォーマットの管理
Social Monitoring:??
ポイント
アクションの管理:ポイントの加算アクションの管理
トリガー編集: 指定のポイント数になった時に実行するイベントの管理
ステージ:見込み客がファネルの中のどの段階にいるかの管理
レポート: いろんなイベントのレポートの閲覧
名古屋の事例紹介(Mautic実践編)
実際にMauticを運用されている企業の担当者さんが事例を交えて紹介してくれました。
まだほとんど運用していない私からすると、とても貴重なお話でした。
MA(Mautic)ツールを導入した経緯
営業マンが一人しかいないのですが、見込み客が少ない時は、まだ人力でまわせていたそうです。
それが、ここ最近順調に増えてきた事で、業務が多忙になり「営業マンが商談に集中できない」と言う事でMAツールの導入を検討したそうです。
運用の流れ
興味・関心に合わせた情報提供とイベントフォローを中心に使用しているそうです。
- 関心度が低い見込み客には、コラムを用意して、定期的にメールを送信。
- 関心が高い見込み客には、イベント情報を提供して、イベントに集客。
- 既に持っているハウスリストを使用して、メールを送信。メールを開封したり、サイトに訪問した顧客に架電。
半年ほど運用した結果
【良かった点として】
- キャンペーンが直感的に作れる
- キャンペーン作成後は、情報提供・イベントフォローが自動で楽ちん
- 関心の高い顧客にアクションが取れるので、取次から顧客につながりやすい
- 顧客の新たな興味・関心度を見ることが出来る⇒それにより提案が出来る
【悪かった点・課題・改善点】
- 営業担当者をはじめとした専門的なスキルが無い人でもとっつきやすいUIにする
- HPやメールの改善
- ステージの管理
創設者David Hurleyのスピーチ
このセミナーで私が一番が楽しみにしていたセッションです。
デヴィッドは日本語は話せない為、会場にいた主催者の方の通訳を聞きながら理解を深めました。
デヴィッドがスピーチした事で、私が理解したことは大きく2つです。
- デヴィッドについて
- Mauticを創業した背景
デヴィッドについて
デヴィッドはとても本が好きで、速読が特技の様です。その中で、お気に入りの本を紹介していました。その本は、効率(生産性)を考える本です。
本の題名は忘れましたが、デヴィッドは、この本にとても大きな影響を受けたと言っています。
デヴィッドが紹介していたエピソードを2つ紹介します。
1つ目のエピソード
この本の著者は、1900年代前半のレンガ職人で、いつも効率の事を考えていました。
そして、人と違った方法を常に考え、効率的にレンガを積みあげる方法を実行していたそうです。
ある日、上司に「なぜ、お前はみんなと同じようにやらないのか?」と言われた時、「こっちの方が早く出来ます」と言い、実際に勝負をしたところ、3分の1の時間で出来てしまったそうです。
その後、上司から「この方法をみんなに教えてくれないか?」と言われたそうです。
2つ目のエピソード
この本の著者は、ある朝、とても興奮した様子で、妻に話を切り出しました。
「私はとても大きな発見をした。私は今までシャツのボタンを上から閉めていた。」
「それが、今日はたまたま下から閉めたんだ。そしたら、上から閉めるよりも、2秒も早く締められたんだ」
「これは、とても多きな発見だ」と・・
この2つのエピソードを紹介した上で、デヴィッドが言った事は、
「多くの人は、こんな小さな事(2つ目のエピソード)は気に留めないかもしれない。ただ、私は、こんな小さな事に気付く著者に感銘を受けた。」と
「そして、この小さな積み重ねが、いずれ大きな変化を生む」と
また、デヴィッドは時間はとても大切にしており、その限りある時間を有効に使う為に、効率について考える事はとても重要だと。そう私は解釈しました。
また、効率的な方法を多くの人と共有して、皆が効率的になる事で、貴重な時間を有効に使え、ハッピーになってほしいとも言っていた気がします。
上記の事で、多少なりともデヴィッドの事が伝わればと思います。(※なお、上記の内容は、本人のスピーチを、日本人の英語が堪能な方が翻訳して、それを私が聞いて、私なりに解釈しております。本人が本当に言いたい事とは違っている場合が多々ありますので、ご了承下さい。)
Mauticを創業した背景
最後に、デヴィッドがMauticを創業した背景を、私なりに解釈しましたのでご紹介します。
デヴィッドは、Mauticを創業する前は、Web業界で経営者として働いていました。その時、ワードプレスやDrupal、Joomla!と言ったオープンソースに囲まれた環境にいたそうです。
特にJoomlaに関しては、かなり中心の人物だったそうです。
そんな中、マーケティングにも精通していたデヴィッドは、この手間のかかる作業を何とかできないかと考えていました。この作業を自動化して、効率化できたらと。
その時、既にマーケティングオートメーションのプラットフォームは沢山出ていました。ただ、どれも値段的に高価なもので、使うのも難しいものでした。
これでは、多くの企業が使いこなして、効率的なマーケティング活動をする事は難しい。
デヴィッドは思いました。今までオープンソースに長く、深く携わってき経験を活かし、オープンソースのマーケティングオートメーションプラットフォームを作成出来たらと。
そして、現時点では、オープンソースのマーケティングオートメーションプラットフォームはまだ1つも無い。
だから作ってみようと。
そんな背景があり、今のMauticはあります。(※なお、上記の内容は、本人のスピーチを、日本人の英語が堪能な方が翻訳して、それを私が聞いて、私なりに解釈しております。本人が本当に言いたい事とは違っている場合が多々ありますので、ご了承下さい。)
このセミナーに参加して
マーケティングオートメーションやMauticの理解が深まった事は当然ですが、何よりも創業者の考えやMauticの誕生秘話的なものが聞けたことが大きかったです。
やはり残念でしょうがないのは、自分の英語力の無さでしょうw。デヴィッドの話を直接理解できれば、もっと思いが正確に伝わったかも知れません。とは言え、とてもナイスガイで、素晴らしい人物です。
次回会う機会があれば、少しでも英語力を上げて臨みたいと思う私でした。(1週間後には消えているかもですがwあるあるです。)