ホームページの役割を最適化しよう。


ホームページは手段でしかない

ホームページは、目的を達成する(多くは売り上げを上げる)為の手段・道具(ツール)でしかありません。

しかも、今のビジネスにおいては、非常に便利で有能な手段、道具(ツール)でもあります。

ただ、ホームページはすべての望みを兼ねる魔法の道具ではないと思っています。

皆さんのビジネス(会社、お店)におけるホームページの役割はなんでしょうか?

ホームページの役割は、業界によっても大きく異なりますし、運営する人によっても異なります。

その為、今のホームページに、思った通りの効果が出ていない場合は、ホームページの役割を、皆さんのビジネスに適した物に見直してみる必要があります。 

ホームページでの役割を見直す

先ほどの章でもお話しましたが、皆さんのビジネス(会社、お店)におけるホームページの役割はなんでしょうか?

知名度を上げることでしょうか?お客様を呼んでくる事でしょうか?注文を取ってくる事でしょうか?一つだけではなく、複数ある場合もあると思います。

ホームページは使い方によっては、魔法の道具に変わり得る可能性はありますが、万能ではありません。

ホームページに期待しすぎている方は、一度深呼吸をおいて冷静に考えて見ましょう。

毎度の事ながら、極端な例え話で説明しますと、

1軒数千万のマンションや戸建て住宅を扱う不動産会社や、1台数百万円する高級車を販売するディーラーがありました。

この会社の社長は、いまよりももっと売上を上げようと思い、専門の業者に委託して、ホームページを作ってもらいました。

そのホームページはとてもすばらしく、ほぼ完璧なデザイン、使いやすさ、コンテンツを兼ね備えており、SEOなどの集客も万全でした。

社長はすばらしいホームページに大満足です。さぞかし沢山の注文が入ってきて、売上に貢献できるだろうと期待していました。

1年後、ホームページからの1年間の注文件数を見てみると0件でした。社長はこの結果にご立腹で、ホームページなんて役に立たないと閉鎖してしまいました。

こんなチープな物語で恐縮ですが(笑)この社長やWEB担当者、ホームページに何が問題あったのでしょうか?

このホームページの決定的な問題は、超高価な家や、車を、ホームページで注文まで取る事を目的としていた点です。

ホームページに道具としての能力の限界を超えた役割を与えてしまった為、期待した効果が出なかったのです。

普通の方ならお分かりかもしれませんが、何百万、何千万する商品を、本当に存在しているか分からない仮想店舗で、即決で購入できる訳が無いのです。

その為、上記の失敗事例を教訓に、このホームページを会社の売上に貢献する為に与える役割は、不動産会社なら、物件見学の申し込みを受けるツールだったり、お問い合わせを受けるツールになる訳です。

高級自動車のディーラーなら、資料請求を受けるツールだったり、ディーラーまで足を運んでもらう為の案内サイトだったりする訳です。

こうして、ホームページの限界を考えた上で、業界、業種ごとに合った役割を設定すれば、ホームページは魔法の道具になり得るかもしれません。

役割を複数用意する

ホームページの役割を「これだっ!」と1つに絞って、それだけに固執すると、それがホームページ得意な分野とずれていた場合、ホームページの効果が期待できず、ビジネスチャンスを逃す場合があります。

その為、ホームページに複数の役割を設定して、それが機能するように構築すれば、複数のうち1つが思った役割を果たせなかったとしても、他の複数の役割で補うことが出来ます。

前の章の極端な例え話では、ホームページの役割を注文を取る事にしていた点が問題だと説明しましたが、もっと言うなれば、役割をそれ1つだけに設定していた点が問題だったのです。

ホームページで注文を受けるところまで出来たらとても素晴らしい事です。なぜなら、それまでのいろんな作業・工程が省けて、人件費などが削減できるからです。

ただ、ビジネス(商品やサービスを販売する事)はそんなに簡単では無い事は、皆さんもご存知のはずです。特に、単価の高い商品やサービスはなおさらです。

その為、多くの企業は、アイデアを搾り出して、パンフレットや資料を送ったり、商品の魅力が伝わる動画を視聴してもらったり、サンプルを送ったり、体験入学や、体験レッスンを受けてもらったりして、商品やサービスの購入までのハードルを下げているのだと思います。

お客様はいろんな悩みを持っています。お客様によって商品を買うまでにクリアしなければいけないハードルは違います。

だから、ホームページには、上記であげたようないろんな役割を持たせて上げればいいのです。

そうすれば、ホームページが「いろいろなお客様の悩みを解決する」と言う役割を果たしてくれて、その結果、会社の売上に貢献してくれます。

根本的な役割は、いろんなお客様の悩みを解消する事