Mauticの勉強の為、毎月恒例のMautic Meetup Nagoyaに参加してきました。
今回の勉強会のテーマは、「コンタクト(見込み客)とカンパニー」についてです。ひと昔前は、「リード」とも言われていましたが、Mauticの最もベースとなる部分です。
Mautic Meetup Nagoyaの勉強会の項目
・自己紹介タイム
・Mauticの最新情報の報告
・Mauticのコンタクトとカンパニーについて
・Mautic・コンタクトの事例紹介
Mauticの最新情報の報告
Mautic 2.8.2リリースされました。
基本的には、バグフィックスの為のアップデートで、大きな変更や機能追加は無いとの事です。
Mauticのコンタクトとカンパニーについて
コンタクトの基本
コンタクトとは、見込み客リストのこと。ひと昔前は、「リード」と言う表記でした。Mauticは、2種類のコンタクトが存在する。
ビジターコンタクト
フォームや他のやりとりでまだ特定されていないサイトの訪問者
スタンダードコンタクト
フォームやその他の情報を基に特定したコンタクト。メールアドレスや氏名などの情報が獲得出来て、顕在化された訪問者
カンパニーの基本
コンタクトを会社でグループ化して管理できる。大企業が顧客になる場合、個人と言うよりは組織で見込み客を管理する場合に利用。
カスタムフィールド
コンタクトやカンパニーに、任意のフィールドを追加する機能。
コンタクトの情報に、部署や役職と言った属性情報とつけたり、カンパニー情報に、業界、業種や、会社規模と言った属性情報をつける事が出来る。
固有の識別子
この欄を「Yes」にした場合、ブラウザのクッキーやIPアドレスが違っても、このフィールドが同じコンタクトは、同一人物として扱われ、履歴情報などがマージされる
パブリックに更新可能
この欄を「Yes」にした場合、外部からのフィールドの更新処理を受け入れる設定です。例えば、APIなどで、パラメータに値を設定して送信するなど
Mauticのコンタクトフィールド、カスタムフィールドの使用事例紹介
BtoB企業A社のMautic事例(カスタムフィールド使用例)
会社にCRMやSFAをもともと導入していたので、MAの後工程で、それらのプラットフォームとも連動出来る様に、事前にCRMやSFAで使用されている項目を洗い出す。
その後、Mauticのコアフィールドに含まれていない項目を、新しくカスタムフィールドで作成する
そして、顧客情報を入力するフォームに追加したカスタムフィールドを入力項目に含める
産業機械を販売しているB社のMautic事例(コアフィールドの使用例)
セグメントのフィルター機能を使い、Mauticのコアフィールド「最終活動日」が1カ月以上前のコンタクトに対して、自動で「メールでフォロー」のセグメントを付与する様に設定。
さらに、「メールフォローキャンペーン」を作成して、1カ月以上活動が無いユーザーに対して、メールでフォローするキャンペーンを起動させて事前に設定したシナリオに沿ってメールによるフォローを自動化する。
Webサイト制作会社CのMautic事例(カスタムフィールド使用例)
事前にターゲットをどのようにセグメントしたいかを設計(例えば、納期や予算、要望が具体的であるかなどの)
お見積り入力フォームなどに、セグメントに必要な項目を入力項目として設置
入力された値を基に、キャンペーンで条件分岐を行い、セグメントに合わせてメールを送る処理を自動化(こちらの事例の詳細は、過去のMautic事例紹介でも紹介しております。)
教育機関サイトのMautic事例(コンタクトフィールド使用例)
導入前に必要な項目を絞り込んで、Mauticのコアフィールドで使用しないものをオフにする。
カスタムフィールドに、データタイプを「選択項目」を追加して、入力フォームに学年を選んでもらう項目を追加。
選択された学年に応じて、セグメントを分けるキャンペーンを作成して、自動的に振り分ける
個人情報保護法改定について
Mauticに関する事ではないですが、Mauticと直接関係する個人情報保護法のお話がありました。
つい最近、個人情報保護法の改定が行われ、個人情報を収集する場合のルールなどが変わったようです。Mauticを導入しているWebサイト、これから導入するWebサイトにおいて、影響がありそうです。
詳しくは、下記のソースをご参考下さい。
ざっくり申し上げますと、サイトのプライバシーポリシーなどで、「ツールを使って個人情報を収集していますよ」的な事を唄う必要があるとかないとか。
ちなみに、当ブログには、Mauticは導入していない為、唄っていませんし、唄う必要もありません。
以上、6月のMautic Meet Up 名古屋の勉強会でした。